Smiley face
写真・図版
知事会長には、麻生渡氏が当選。記者会見前に握手する麻生・福岡県知事(右)と増田寛也・岩手県知事=2005年2月17日、東京・都道府県会館で
  • 写真・図版

 福岡県知事や全国知事会長を務めた麻生渡(あそう・わたる)さんが15日、膵臓(すいぞう)がんのため福岡市東区の九州大学病院で死去した。85歳だった。通夜は行わず、葬儀は23日午前11時から福岡市中央区古小烏町70の1のユウベル積善社福岡斎場で。喪主は長男健太郎(けんたろう)さん。

 北九州市出身。京大法学部を卒業後、通商産業省(現経済産業省)に入省した。特許庁長官などを経て、1995年の知事選で初当選し4期務めた。中小企業支援や自動車・半導体分野の産業育成、県産イチゴ「あまおう」など農産物のブランド化にも取り組んだ。

 県立病院の民営化など、民間手法を導入した行政改革にも尽力。公共事業も重視し、福岡空港の滑走路増設を決めた。海上での新空港を建設する構想も模索したが、撤回した。

 2005年には全国知事会長に立候補し、初めての選挙戦を制して当選。九州初の会長として11年まで3期務め、地方分権の拡大や税制見直しなどを訴えた。

 福岡県の服部誠太郎知事は「…

共有